Angenieux 50mm F2.9 Type-Z5
 沈鏡胴で3枚構成のレンズだからでしょうか、軽くてコンパクトなレンズです。そしてレンズのデザインがフロール50mmF3.5に似ています。レンズ先端で絞り値を設定するところが同じだからでしょうか。レンズの描写はこのレンズの方が好きです。





 毎年撮影に行く植物園でぼたんの花を撮影して来ました。絞り開放、最短撮影距離で撮っています。バックのボケが非常に煩いです。解像力も高くないように感じます。コントラストも低めです。開放絞りなので仕方ないのかもしれません。NEX-7で撮影。(’15.05)



 絞り開放の試写です。我が家のテッセンを撮影しました。何本かのレンズで描写の違いを比較していますが、大口径レンズの絞り開放の描写と比べて、F値が暗いのに、一番ふわっとした描写になりました。解像力、コントラスト共に他のレンズより低いものと思われます。ですが、やっとアンジェニューらしい描写に出会えたとも言えます。
 また、このレンズの後ボケがすごい乱れようです。ピントの合ったところしか気にしていないといった感じです。まあ、このレンズの立ち位置が安価なボディに着ける安いレンズということなのでしょうから。α7Sで撮影。(’20.05)



 コンタックスレンジファインダーマウントに改造されたレンズを入手いたしました。使用方法は結局ライカMマウント経由でソニーのミラーレスに装着しています。



 試写しました。ヘリコイド付きマウントアダプターで近接撮影です。絞りは開放にしてあります。露出オーバーになってしまいましたが、柔らかい描写になりました。α7Sで撮影。(’20.11)



 山に雲が掛かっていく写真が撮りたくて、いろいろ撮影して回りました。今回は思ったようには撮れませんでしたが、レンズの描写力を見ることができました。コントラストが低いレンズなので、日本画のような写真を目指しています。解像力はどこまで拡大に耐えれるか、絞りを変えながら試行錯誤が続きます。α7Sで撮影。絞りf5.6。(’21.09)





 令和5年の桜も見納めに近づいてきました。毎週歩きに行っている公園の桜も殆ど葉桜になっています。数少ない花の残っている木を探して、撮影しました。1コマ目はバックが落ち着いていますが、絞りをf5.6にしています。2コマ目は絞り開放です。同じレンズで撮っているとは思わないほど違いがあります。普段使いでは、絞りをf5.6以上に絞り込んで撮影することにいたしました。それでもアンジェニューらしいやさしい描写になっていると思います。α7Sで撮影。(’23.04)





 ジャンクのカメラに着いていたレンズを取り外しマウント改造したレンズで試写しました。最初、ファインダーを覗いた時明らかに描写がおかしかったので、分解して2枚目のレンズの表裏を変えてみました。うまく正常な描写に戻りました。取り合えず、絞りを開放にして撮影しました。他にもある同じレンズとの描写を比べると、ハイライトの滲みが大きいです。アンジェニューらしいと言うよりもソフトフォーカスレンズに近いといった印象です。絞り込んだ描写は、次回の楽しみにします。α7sで撮影。(’23.12)



 次は、絞りf5.6、遠景での試写です。スッキリした描写になりました。もう少しベールを掛けたような描写になるかなと思っていましたが、風景写真であれば、この方が良いと思います。発色も控えめでコクのあるライカのレンズと対照的です。撮影意図に応じて使い分けができるので、出発前に悩まなくて済みそうです。α7sで撮影。(’23.12)



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