FLOR 50mm F3.5
 ベルチオのフロールです。ムック本のカメラスタイルを購読するまでは、全然知らないレンズでした。ノンライツのレンズを集めだしたのはその雑誌を講読するようになってからです。最初は国産のレンズから集め始めましたが、どのレンズも癖の少ない優等生レンズで描写にあまり差がないので、個性的なレンズを中心に購入することにしました。



 その後、アンジェニューやカードンのエクターを入手して、外国製のノンライツの魅力に惹かれるようになりました。スチルだけでなくムービー用のレンズも供給していただけあってすばらしい描写のレンズばかりでしたが、映画ではボケのきたない場面に遭遇したことが無いので、開放では撮影していないのかな?と思ってしまいます。
 このフロールは、バックのボケも素直で、アウトフォーカスした所も何が写っているのかわかるボケ方をします。その反面画面の中心部分にハロのようなものが出ます。発色は地味でコントラストも低めというのが、私の感想です。



 柔らかい描写です。開放値が暗い割には、アンジェニューに似たボケ方です。バックが青空なのですっきりした写真になりました。LeicaM3で撮影。(’06.03)



 開放絞りの描写です。流石フランス製のレンズだけあって、アンジェニューに似た描写をします。ピントの合ったところはシャープですが、徐々に崩れていくボケ方に好印象を持ちました。NEX-7で撮影。(’14.06)



 久しぶりに使いました。普段使いは、マウント改造されたレンズでスナップ撮影をしています。レンズ保護用のフィルターとフードを早く入手して、街へ持ち出したいものです。気になる絞り開放の描写ですが、ヘリコイド付きマウントアダプターでレンズ単体以上に近寄って撮影しています。フランス製のレンズらしい柔らかい描写になりました。α7Sで撮影。(’21.05)



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