TAKUMAR15mmF3.5 VS Distagon15mmF3.5 VS HOLOGON15mmF8 VS Hologon16mmF8
 レトロフォーカスのディスタゴンとレンジファインダー用のホロゴンでの対決です。



 上の写真ではよくわかりませんが、どちらも前玉がかなり湾曲しています。ホロゴンはほぼ半円の球状です。レンズの大きさがかなり違います。

 


 コーティングは、タクマーが地味な色のコーティングに対しディスタゴンは美しい青色や紫色の反射をしています。



 同じF値ですが、レンズの直径は新ホロゴンの方が少し大きいです。コーティングの反射もなぜか新ホロゴンの方が目立ちます。


(写真1)SMCタクマー15mmF3.5:絞りf8




(写真2)ディスタゴン15mmF3.5T*:絞りf8


(写真3)ホロゴン15mmF8:絞りf8


(写真4)Gホロゴン16mmF8T*:絞りf8

 
【撮影結果】
 フルサイズの写真(左側)から比較してみましょう。ホロゴンは2本とも周辺光量がかなり不足しています。グラデーションフィルターが必要なのが良くわかります。また同じ焦点距離15mmでも、オリジナルホロゴンはタクマーやディスタゴンよりわずかに写角が広いようです。4本のレンズの中でディスタゴンだけが青みが強く出ています。そして残念なことに左端の上側にフードによるケラレが見られます。
 中心部(写真の右側)を見ていきますと、オリジナルホロゴンは部分写真の右端に画像の流れが既に出てきています。デジカメでは使える画面は中心部の極僅かということになります。Gホロゴンは流石に一番新しい設計のためか、発色及びコントラストが最高です。
 周辺部の比較は敢えて行いませんでしたが、レトロフォーカスの2本は、絞りf8で四隅を除いた周辺までほとんど破綻がありませんでした。
 ホロゴンは使い方次第ですが、被写体を中心にすればドラマチックな写真が撮れそうです。また、レトロフォーカスの2本は建築写真や集合写真にも使える万能超広角レンズといえそうです。

【作例】



 Gホロゴンの作例です。新しいレンズだけあって、色の抜けが良いです。M型ライカでは、指が写らないように注意しなければいけませんでしたが、ミラーレスのデジカメでは普通にカメラを持って撮影できます。他のレンズと同じく液晶ビューファインダーで直接被写体を見ることもできるので、特殊なレンズというイメージは全くありません。




 タクマーの作例です。壁面のガラスが見事です。自分が写り込まないかチェックしながら撮影しましたが、何故か写り込みはしませんでした。広角レンズを使用する際の注意点は、画面内に余計なものが入っていないか画面の隅々まで確認しないといけないことです。今回もマウントアダプターにレンズをきちんとねじ込んでなくて、最初の数コマは本体フードが僅かですが写り込んでいたので撮り直しをしました。デジカメになってから、撮影結果を背面モニターで確認できるので本当に助かります。



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