Hasselblad PlanarC80mmF2.8T* VS RolleiflexSL66 Planar80mmF2.8 カール・ツァイスの銘レンズをハッセルブラッドとローライで比較しました。レンズは共に6×6のフォーマット用ですが、片やレンズシャッター、もう片方はフォーカルプレーン用でピントリングも着いていません。今回の比較には35mmフォーマットフルサイズでの比較にしました。レンズのイメージサークルを考えると贅沢な比較になります。 ハッセル用とローライ用のレンズに描写の違いはあるのでしょうか。 |
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(写真1)ハッセルブラッド用 プラナー80mmF2.8 絞り開放(135mm判サイズ) |
(写真2)ハッセルブラッド用 プラナー80mmF2.8 絞り開放(ピント位置) |
(写真3)ローライフレックスSL66用 プラナー80mmF2.8 絞り開放(135mm判サイズ) |
(写真4)ローライフレックスSL66用 プラナー80mmF5.6 絞り開放(ピント位置) |
【撮影結果】 ハッセル用はT*コーティングですが、ローライ用はHFTコーティングされていません。私の予想では、ローライ用の方が色がこってりと重厚感がある描写を期待していたのですが、ほとんど違いがわかりませんでした。 ローライ用のレンズには、ヘリコイドがありません。そのためローライ用の純正マウントアダプター(SL66-QBM)には、ヘリコイドが着いていて繰り出し量が長く、接写に有利でした。ハッセル用のマウントアダプター(Vマウント-ヤシカ・コンタックス)はヘリコイドが着いていないので、レンズ単体の最短撮影距離までしか寄れません。 【作例】 ローライのプラナーです。朝方まで降っていた雨で、水滴が残っています。プラナーのボケは溶けるようになだらかにボケていくのが素晴らしいです。中判のレンズの中心部しか使っていないので、描写は抜群です。カメラのキーピン機能を使わずに撮影できました。発色も曇り空のお陰でコントラストも高すぎずニュートラルになりました。 目次へ戻る |