Hasselblad S・PlanarC120mmF5.6T* VS RolleiflexSL66 S・Planar120mmF5.6
 カール・ツァイスの銘レンズをハッセルブラッドとローライで比較しました。レンズは共に6×6のフォーマット用ですが、片やレンズシャッター、もう片方はフォーカルプレーン用でピントリングも着いていません。今回の比較には35mmフォーマットフルサイズでの比較にしました。デジカメで撮影できて、その場でピント及びブレていないか確認できるからです。



 絞りはf5.6の開放のみで、中心部の比較です。

 

(写真1)ハッセルブラッド用 Sプラナー120mmF5.6 絞り開放(135mm判サイズ)


(写真2)ハッセルブラッド用 Sプラナー120mmF5.6 絞り開放(中心部)


(写真3)ローライフレックスSL66用 Sプラナー120mmF5.6 絞り開放(135mm判サイズ)


(写真4)ローライフレックスSL66用 Sプラナー120mmF5.6 絞り開放(中心部)

【撮影結果】
 最短撮影距離、開放絞りでは描写に違いはあるのでしょうか。好みの問題もあるかもしれませんが、ローライ用の方がコントラストが高く色が濃い目に出ている様に感じます。ただ屋内撮影のため、撮影中の露出が異なりそれに伴いシャッタースピードにも若干の違いがあったので、見た目のシャープさは、カメラのブレによってかなり印象が違ってきます。この写真のみで安易な評価は出来ないと思います。
 使い易さの面では、シンプルなローライ用が優っています。ただミラーレスデジカメでの使用では、ハッセル用レンズもカメラ側の最高速度シャッターが切れるのは速い被写体を撮る私には非常に助かります。入手のし易さもハッセル用が市場にたくさん出ていますので、アダプターさえ手に入れば、135mm判のSプラナー並みの価格で楽しめます。
 ローライSL66用レンズのアダプターもサードパーティーのものを最近よく見かけるようになりました。ヘリコイド付きのようですのでローライファンの方には朗報だと思います。

【作例】



 作例はハッセル用のSプラナーです。フェーズワンのフィルムバックを使用しているので、撮影範囲が広くなっています。ハッセルのボディで撮影は、プリズムファインダーを使用する以外は、左右が逆になるので、三脚に固定して撮影していますが、この撮影では手持ち撮影で追いかけ撮りをしていますので、プリズムファインダーを使用したみたいです。ミラーレスでの撮影に慣れてしまうと、フィルム時代の面倒くさい儀式を忘れてしまいます。フィルムバックのデジタル撮影はぎりぎりフィルム時代の撮影方法なのかもしれません。



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