Planar50mmF1.8 VS SummicronR50mmF2 VS NIKKOR-S5cmF2 VS ZUNOW5cmF1.9 VS
Prominar50mmF2 一眼レフ用の廉価盤標準レンズを比較しました。 写真手前左側からPlanar50mmF1.8、SummicronR50mmF2、NIKKOR-S5cmF2、後ろ左側からZUNOW5cmF1.9、Prominar50mmF2です。 高校生の時に生まれて初めて一眼レフを購入しました。その時は小遣いも少なく貯金もなかったので、親に無理を言って買ってもらったものでした。当然、レンズは標準レンズ1本のみで、高価なF1.4のレンズも無理だったのでF1.7の廉価なレンズを選びました。あれからもう40年以上が経ち、レンズに対する考え方も変わってきました。 アルパの標準レンズマクロスイターを知ってから、明るいレンズが優秀とは限らないと気付きました。それからは、標準レンズを何本も買い漁り、描写力の比較をやってきました。ムック本での評価を読んだり、ネットでの評判に一喜一憂したりしての悪戦苦闘を繰り広げました。ここに上がっている5本レンズ以外にも比較に入れたいレンズがあったのですが、比較写真の撮影に当たりトラブル等あったので、順次追加していこうと思います。 @Planar50mmF1.8 ローライSL35用の交換レンズです。コンタックス・ヤシカ用のプラナーはF1.7で少し明るくなっています。 ASummicronR50mmF2 ライカR用の2代目ズミクロンです。レンジファインダーのレンズとの違いについて興味があり入手しました。 BNIKKOR-S5cmF2 ニコンF時代の一眼レフ用交換レンズで、非Aiレンズです。 CZUNOW5cmF1.9 ミランダ用交換レンズです。ズノーのレンズで安く手に入るレンズはこれぐらいでしょうか。 DProminar50mmF2 シネプロミナー50mmF2の描写力が非常に高いのでこのレンズも期待して入手しました。比較結果はどうなりましたでしょうか。 比較に使用した被写体です。先ずは、中心部の解像力を見ていきたいと思います。カメラはAPS-C機のNEX-7を使用しました。絞り値はF2とF5.6です。スーパーのレシートにピントを合わせ、バックの新聞が被写界深度としてどのくらいの描写になるか見てみました。 |
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@プラナー50mmF1.8絞りf2相当 |
Aプラナー50mmF1.8絞りf5.6 |
Bズミクロン50mmF2絞り開放 |
Cズミクロン50mmF2絞りf5.6 |
Dニッコール5cmF2絞り開放 |
Eニッコール5cmF2絞りf5.6 |
Fズノー5cmF1.9絞り開放 |
Gズノー5cmF1.9絞りf5.6 |
Hプロミナー50mmF2絞り開放 |
Iプロミナー50mmF2絞りf5.6 |
【撮影結果】 結果発表の前に、プロミナーの被写体が少し小さく写っているのは、ピント合わせをしているうちに目がおかしくなり、プロミナーだけピントが合っていなかったので、撮り直しをして三脚の位置が少し後になったためです。 5本のレンズに共通しての傾向としては、f5.6まで絞るとコントラストが格段に向上しているということです。 解像力について見てみます。先ずはf2の描写、ピントの合っている部分から。意外といっては失礼かもしれませんがズノーが健闘しています。背景の新聞の描写はズミクロン、ニッコール、プロミナーがすっきりしていて被写界深度が深そうです。 絞りf5.6を見てみますと、プラナーの画質向上が抜きん出ています。以前は開放付近での使用ばかりしていたのですが、f5.6まで絞り込むことの大切さが良く分かりました。5本のレンズともf5.6まで絞るとほとんど差がないように思います。今回は解像力に重点を置きましたが、コントラスト、発色についても比較しないと十分な比較とは言えないと思いますので、次回の比較用被写体を吟味していこうと思います。 目次へ戻る |